生殖を適切に制御する技術の開発は、人口動態の調整、ジェンダー平等の推進、避妊手段の地域格差の解消といった国際的な課題に応える鍵とされています。なかでも、妊娠に関する選択肢を誰もが持てる社会の実現は、持続可能性に直結する重要なテーマです。
しかし現状では、実用化された避妊技術の多くが女性に偏っており、男性に適用できる信頼性の高い方法はごく限られています。この構造的課題は国連人口基金(UNFPA)なども指摘しており、男性主体の避妊技術の開発は喫緊の国際的課題とされています。
当研究所では、男性の生殖機能を分子レベルから理解する基礎研究をもとに、将来的な非ホルモン性男性避妊薬の開発を目指す応用研究を進めています。科学の力でより平等な社会の実現に貢献すべく、着実に歩みを進めてまいります。
所長・代表理事 淨住 大慈
一般社団法人生殖制御医学研究所は、男性の生殖機能を分子レベルから理解し、それに基づく新たな避妊技術の創出を目指して、基礎と応用の両面から科学的探究を進めています。生殖に関わる未解明の生命現象に真摯に取り組むことで、次世代の生殖研究の可能性を切り拓き、誰もが自身の生殖に関する選択を自由に行える、より持続可能で平等な社会の実現に貢献してまいります。
・ルミクリン型シグナル伝達機構の解明
・精子成熟を担う分子メカニズムの特定
・男性避妊薬の新規作用パラダイムの発見
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